2011年11月10日木曜日

美意識


家の隣にいるちびちゃん、
ふくちゃん(福本清三)に似ているんだにゃ。





あにゃたのこと、

どこかで、

誰かが、

見ていてくれるにゃ!



 






斬られ役というのは
特別な脇役ではありません。


しかし、斬られ役の倒され方次第で
主役が“立つ”かどうか、
それが大きく変わります。


主役が目立たないと絵にはならないからです。


 殺陣(たて)の稽古は先輩につけてもらうのですが、
それは剣を合わせるに過ぎません。


昔から変わりませんが、
どう演じるかは、
他人から盗み、
自分であみ出すしかないのです。


上段から切り伏せられ、
バックからえびぞりで
自分の「死に顔」をカメラに撮らせる。


その効果を自覚しながら
映画館の大画面にそれがいっぱいに広がり、
どうと倒れる。


それで主役は強く、
凄腕の剣客として「立つ」のです。


そのことが何より私はうれしかったのです。

 自分が「役者」だなどと思ったことは
まったくありませんでした。


けれどある日、
萬屋錦之介さんに
「役者を立てる殺陣をできる人は役者だよ。


だから福本は
十分、役者なんだよ」といわれ、
感動しました。




いまだに「私の代表作」などというものは
存在しないと思っています。


私は大部屋俳優として
人生の大半をすごしてきたからです。


作品がハリウッド映画だろうが
日本のテレビドラマだろうが、
私には関係ありません。


出演時間がわずかだろうが
長かろうが関係ありません。


台詞があろうがなかろうが、
関係ありません。

                      私は斬られ役にこだわり、
それに生涯をかけて徹してきたのです。


その終焉を飾る演出を、
いつの間にか応援してくれていた方々が
用意してくれたということです。


とてもありがたいことですが、
それでも私はテロップにも流れない
無名の脇役でいたいのです。


そういう人生があり、
それに生きがいを感じる人間がいるということを
知ってください。





ふくちゃん!






















3 件のコメント:

  1. 福本清三そっくり猫!いい写真撮れた~~!!

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  2. ちびちゃん、久々の登場!急いでカメラもって撮影。
    ちょっとくどくなるけど、福本清三って意味が分からないだろうから、さっき解説入れた。

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  3. 凶悪ヅラがかわいい~~~!

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